頭の中のそのアイデア、試すこと諦めていませんか?
バブル景気(バブルけいき、英: bubble boom)は、景気動向指数(CI)上は、1986年(昭和61年)12月から1991年(平成3年)2月[1]までの51か月間に、日本で起こった資産価格の上昇と好景気、およびそれに付随して起こった社会現象とされる。
出典:Wikipedia-バブル景気-
バブルと呼ばれるものがはじけたのは、ぼくが11歳の頃。その後の日本の景気情勢は、みなさんおわかりのとおり。1993年頃からは就職氷河期と呼ばれ、ぼくが学校を卒業する頃は、その時代の真っ只中というわけ。
学校を卒業すれば、会社に就職していわゆる「普通」の生活を送っていく。多くの日本人がそう思っていたはず。正確には今でもそう思っているという人がいるといった方がいいかもしれない。
でも、実際にはそうはならなかったことは、みなさんご存じの通り。
減点方式で「トライ」を忘れた日本人
ただでさえ、就職口がない時代に社会に放り出された人たちは、右も左もわからない時期から、ミスを犯すことが許されない状況に置かれていた。
「即戦力」という体のいい言葉によって。
成果を上げて当たり前。それを期待して雇用したんだからといわんばかりの、企業姿勢。このひとたち、いったい何言ってんだ?って何度思ったことか。
この採点方式だと、スタート時、つまり入社時が最高得点。そんな風潮が蔓延しているような会社だった。
それでも、なんとか減点数を最小限にとどめ、ある程度仕事に慣れだした人間はどうなったか?
希望に溢れ、社会に飛び出した20代前半の若者達は、変化を好まなくなった。そんなことをして、「もし失敗したら大事だぞ」と。「クビになって、仕事がなくなるぞ」と。
そして、その根底には、どこで覚えたのかわからない「学校を卒業したら、就職して普通の生活をするのが当たり前」という考えがあった。
就職氷河期といわれた時代に、社会に飛び出した人の中には、こんな経験をした人も少ないないんじゃないかな?
だから、今なお日本社会は停滞しているような気がする。
試すこと自体が欠落してたんだ
この本を読んで、なんとなく頭の中がクリアになったような気がする。
この本の中で、仕事に情熱を失いかけている男が、以前事業に失敗したときの話をしたときの回答がこれ。
きみたちの事業は、 試してみた結果、失敗に終わったんじゃない。 試すこと自体が欠落してたんだ。
そう、なにかを試してみるということが明らかに欠落していた。
ぼくも含めた多くの人たちが。
だから、新しいものはなにも生まれない。想像力も膨らまない。
そうこうしている間に、一部の人たちが、どんどんなにかを試して、改良して、新しいものを作り出す。
そうやって、日本という国は、「1億総中流社会」から「貧富の差が激しい社会」といわれるようになってしまった。
なにも試さない人たちは、どんどん時代に置いていかれていた。けれど、ネットの普及などにより、情報だけは入ってくる。
だから、本人たちに置いていかれているという意識はない。
けれど、働けど働けど生活は豊かにならない。
それが今の日本という国だと思う。
今の生活になんとなく閉塞感を感じているならば、今すぐに"試す”ことをはじめたい。
きっとなにかのヒントが見つかる良書